音楽との出会い

音楽との出会い

私に音楽を教えてくれたのは、今ではギタリストとして活躍する兄だった。
兄が聴かせてくれる曲は、見事なまでにどれもこれも私好み。
『これは好きじゃないかも…』と言いながら聴かせてくれたものもあったけれど、
それさえもたちまち気に入ってしまった。


兄が私に聴かせてくれた曲の中で、
気に入れなかったものはほとんどないかもしれない。

 

それまでは、音楽にはあまり興味がなかった。
いいなと思ったヒット曲のCDは買ったこともある。
でもそれも本当に気に入ったわけではなく、
流行っているからという理由の方が大きかったような気がする。

 

現にお小遣いをはたいて買ったCDも、数回聴けば終わりのことも多々。
ブームが過ぎるとCDラックに立てられたまま、しばらく出番はなく。

今思えば、とてももったいない話だ。


当時一ヶ月何百円のお小遣いだった私にとって、CDは大きな買い物。
シングル一枚千円というのは、決して安い値段ではなかったはず。
それを自分が本当にそれが好きかどうかもわからないまま買えたのは、
まだ金銭感覚がなかったからかもしれない。

 

そんな私が本当にその歌を気に入ってからCDを買うようになったのは、
好きなアーティストができてからのように思う。


最初は兄に勧められた曲を聴くことが多かった。
それがだんだん自分でもいろんな曲を、
調べたり探したりしては聴くようになっていった。

いい曲を見つけたと思って、得意げに兄に教えたこともある。


だけど私が教える前から、既に兄がその歌を知っていることがほとんど。
音楽に関しては兄には本当にかなわないと、つくづく思わされた…。

 

今では私もすっかり音楽の虜。
音楽が無い生活は考えられないほど。
何をするにも必ず音楽がかかっている。

いつの間にか、BGMがないと落ち着かないようになってしまった。

 

好きな音楽というのは、何度聴いても飽きないもの。
それどころか、同じ音楽でもその日によって感じ方が違うように思う。
好きな音楽を聴くたび、作り手のことを心から尊敬する。


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